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書店で、「これは!」と思う一冊の本を見つけると、もう読了するまで手を離すことができない。どんな分野の本かというと、大体が大河小説、特に歴史物が多いが、必ずしも著名な人物とは限らない。また、推理小説でも剣豪小説でも、ノンフィクションでも何でもいいのだが、概して長編でないと読む気がしない。
スタイルとしては、真面目な人間が、最後には報われるとか、ハッピーエンドではなくとも将来に明るい期待を持たせてくれるものが好きなようだ。だから、悲劇的な結末になるものは苦手だ。例えば、高杉良の「社長の器」という文庫本があった。この本は弟が中小企業の社長で、兄が世界規模の会社の社長で、かつ兄弟仲が険悪という関係のストーりーである。この弟が政界進出を果たして、数年たって急逝するところから物語が始まるので、展開を楽しみにしていたが、兄が弟の遺族を経済的に追い詰めるという筋書きになったので、途中で読むのがいやになった。でも、終章が「一陽来復」という題だったから、それでも裁判資料のようなくどい表現の中間を飛ばし飛ばし読んだのだが、結局はハッピーエンドとはならなかったので、なんだか損したような気持ちになった。
それはともかく、このような自分なりの楽しみの観点から熱中できる本であれば、ほんとうになるべく早く読了しようと必死である。
さすがに日中の仕事や会議の時は読むわけにはゆかないが、電車での小さな移動や、時間調整の小休止の時には、いそいそと鞄から取り出しては物語の展開を目で追う。
夕方までは、毎日おおむね仕事などで過ごすから、帰宅してからの自由な時間ともなると、もう本が手から離れない。読書の秋でもないのに、布団の中で深更まで読み続けて止まらない。
これでは翌日の業務に差し支えるから、今では、夜はラジオをつけたままにし、60分ごとに番組が切れるようにして時をはかっている。つまり、ラジオの音声が切れたら静かになるから、これで1時間が過ぎたことを知ることになる。こうやって、午前3時頃になると、、、、読み切れなかった無念の思いを噛みしめて就寝に至る。
ただ、惜しむらくは、ここまで夢中にさせてくれる本は、そう、まあ、1ヶ月に1冊だろうか?考えてみれば、書店でもこういう本はないものかと、ほぼ2時間くらい探し回っていることがある。良書というのか、好書というのか、これに出会うのは難しい。(2月12日記を修正)
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