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二日間、九州・博多と東北・秋田に出掛けてきた。博多へは、これは業界団体の会議であり、しかし報酬がでないという面からいえば半ばはボランティアである。秋田へは、こちらはお世話になっていた親戚の葬儀への出席だからプライベートなものである。
このところ、ハードな日程が続いていたが、会議日程ならともかく、葬式のような日程が急に入ってくることを考えると、どんな日程も自分だけで自由に作るものでないから、これを着実にこなしていくしかない。
ただ、東京から博多へ行き,翌日にはまた東京から秋田へ行くというのはいささか旅行時間が長い。東京から博多といっても、自宅からすぐに航空機に乗れるわけではない。秋田の場合は、急な葬儀だったので航空券の予約をしようとしたところ満席だったので新幹線で向かうしかなかったから東京駅まで行かないといけない。こうした時間を往復と併せ考えると旅行時間は結構長い。この長い旅行時間を機中や車中で仕事に向ける方法もないではないが、過去の例から見るとせいぜいそれほどは面白くもない記録を読むにとどまっていたからあんまり生産性が高いとも言えない。
そこで今回はこの期間は読書に向けることにした。
博多への出発前夜、近くの書店で、「長編でかつ、旅行中の長時間でも退屈しないで読める文庫本」という選定基準を設けて本を探した。すぐに居眠りしてもいいのなら、梅原 猛さんの哲学めいた本を読んでみたいのだが、経験則では、あまり硬質の本では長続きしない。それに今回は航空券の予約席でも新幹線のそれでも窓側は取れなかったから、ひたすら本に没頭できる面白いものでなければならなかった。そこで好きな歴史ものにすることにした。最近では中国に題材をとった面白そうな本が結構あったと思った。これらは結構長編なものばかりなので、まずこれを求めようとしたが、二日間では読み切れなかったり、逆に分量として少なかったりしたから諦めた。
では戦国物は、と思って探したが、これも文庫本ではすでに読んでしまったものが多く、新しいものはまた一日もあれば充分なものばかりで、二日間の長旅には向かない。そうこうしているうちに、以前に読んだ「全宗」という本が目に付いた。これは関白秀吉の政治顧問で医師でもあった施薬院全宗の一代記というか伝奇物語であるが、これを読んだ当時、作家の火坂雅志の、歴史発掘能力というか問題発見能力に感心した記憶があった。そこでこの作家の名を思い出して、更に書棚を探したところ、藤堂高虎を描いた「虎の城」に行きあたった。
この二日間の旅行時間は、上下巻1400ページを、空港への往復、航空機の待ち時間、
食堂での食事、東京駅との往復、新幹線内での往復全時間、、、ただただ読みふけった。お陰で、久しぶりに仕事から、ボランティアから、家庭から、、、ことごとく解放された別世界にいたような感覚である。
しかし、これ以上は「今日のZAKKAN」として長すぎるので、「虎の城」についてはまた別稿としよう。
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