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安倍晋三首相が入院中の病院で記者会見し、辞職の真の理由は身体条件の悪化にあった
ことを明らかにした。病名の公式な発表はあったのかなかったのか明らかではないが、
なんでも「機能性胃腸障害」という一種の近代病である。
辞職のニュースが最初に流されたときは、外出していてテレビを見る機会のない場合だ
ったから、その日の夜にこのニュースに接した時は、キツネにつままれた思いであった。
このため、深夜までテレビを見る羽目になった。そして首相の表情や解説の端々に触れ
られるコメントからは、高度な戦略の存在か、或いはまた自身の健康問題ではないかと
考えていたが、どうやらそのことが表面上は確認されたことになる。
首相は、その辞任のタイミングの悪さで、政権放棄した首相という汚名を被った。これ
は国の内外ばかりでなく、彼の後継を争った二人の候補者の口からも指摘されたことだ。
その汚名を免れるには、率直に身体条件を明らかにすればよかったのだが、彼はそれを
しなかった。
私はそのことは評価したい。為政者の健康状態は最高の国家機密であると思う。安倍首
相も「総理はそのようなことを口にすべきでないと考えたからだ。」と記者会見で述べ
ていたが、その見識は高く買いたい。
安倍首相は僅か1年で、従来の自民党首相が為し得なかった業績を幾つも挙げた。その
首相のこのような退陣は誠に残念だが、きちんと後継が生まれた後に、その真の理由を
告げて権力の座から去るというのであれば、やはり彼の業績に見合った清々しさがあっ
たと思いたい。
振り返ってみると、後継の福田総裁は70歳を越え、野党の党首である小沢氏は持病を抱
えている。少なくとも小沢氏の健康は首相の座にふさわしいとは思えない。幸いにも福
田氏はその名前の中に健康の要素を一つ持っている。年齢は多くともその健康に期待し
ようと思う。
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