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プレヒアリングとは、1989年4月のブックビルディング方式の入札制度導入に伴って開始された制度で、バイサイド機関投資家のアナリストとファンドマネージャーに対し、企業が目論見書の範囲内で会社説明を行い、適正株価(フェアバリュー)を評価、その評価を仮条件決定に反映させるという試みである。
具体的には、幹事証券会社と企業が同行して機関投資家を個別訪問するのが一般的である。通常10数社の訪問を実施するが、これがしっかりと行われずに形式だけで終わっているのではないか?とする疑問の声が多い。
IPOは期間リスクや、価格形成が無い事もあり、POよりもディスカウントされた仮条件をプレヒヤリング後に決める。
東洋ドライルーブでは、2,200円~2,500円の仮条件が決められた。
上場時に売り気配となり、1,900円になってもファンドマネージャーは買ってこない。
プレヒアリングは本当に実施されたのか?の疑問となる。
株式市場に不透明感があると、個人投資家は市場を去ってしまう。
北畑隆生事務次官が言う「丁半博打の世界」となってしまうからだ。
昔は、個人投資家の株式市場への参加比率は高かった。今の方が個人の金融資産は多く、株式はインターネットでも買える時代であるのに・・・
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